人権・福祉

高校２年の健太は彼女の香織、親友の大輔・和也と共にそれなりに楽しい高校生活を送っていた。これからの進路や自分の可能性について考え始めた矢先だった…突然の事故で下半身不随になった健太。
車椅子になる…その現実を受け入れられず周囲を拒絶する健太だったが、同室のヘンなオヤジ・坂田や車椅子バスケを始めるきっかけとなる誠との出会いで次第に明るさを取り戻していく。
学校に戻った健太は自分を受け入れてくれる香織に対して素直に接することができないまま
誠の所属する車椅子バスケチーム「北九イーグルス」に入る。
激しいぶつかり合いとスピード…まさに格闘技さながらの車椅子バスケの世界に、健太は自分の居場所を見出していく。
新しい人生をつかんでいくための、健太の挑戦が始まる。

出演：松山ケンイチ　堀北 真希　他　
監督：中田 新一
上映時間：108分

日系ブラジル人のニシヤマ・ヨーコ(22）は、祖父から写真を手渡される。　そこには、西郷隆盛を彷彿とさせる大男の姿が写っており、裏には、『石井のお父さんありがとう』　と書かれていた。
　ヨーコは、日系人である自分のルーツを探るために、そしてその“石井のお父さん”とは誰なのかを知るために、祖父の生まれ育った日本・宮崎の地へ向かう…。
　宮崎の児童養護施設で、園長と出会ったヨーコは、祖父が育った“岡山孤児院”の存在と、福祉という言葉もない明治時代に、命と生涯をかけて、3000人もの孤児を救った“石井十次”という男の名を知る。

出演：松平 建　永作 博美　辰巳 琢郎　他　
監督：山田 火砂子
上映時間：110分

「あんたなんか生まれなきゃ良かった」１２歳の誕生日、ママの一言から声が出なくなってしまったあすか。でも自然に囲まれた田舎でおじちゃんの愛に触れ、あすかは心と声を取り戻します。そしてそこには、あすかを愛せないママの秘密が・・・。生きる喜びを知った少女が、学校でのいじめに立ち向かい、学校を変えていくまでの感動の物語です。

声の出演：佐々木 信子　他　
原作：青木 和雄
上映時間：80分

学校でいじめにあっているひろみ（多部未華子）は、心を閉ざしてしまい自分の部屋に引きこもるようになる。幼いときに父を亡くし、母も家を出てしまっていることから、祖父母と3人暮らしをしており、話し相手はネット上で知り合ったメル友のケンムン（武田航平）だけ。偶然にもケンムンの住む場所と、家出した母がいる場所が同じだと知ったひろみは、2人に会うため西表島へと旅立つ…。

主演：多部 未華子　風吹 ジュン　武田 航平
原作：竹内紘子「まぶらいの島」
上映時間：101分
文部科学省選定

中学３年生の亜也は、受験を控え、中学生生活を送っていた。そんなある日、通学途中に突然、転倒し下顎を強打する。病院で担当の医師に亜也の母・潮香は衝撃的な事実を告げられる。亜也の病気は『脊髄小脳変性症』で悪くなることはあっても決して良くはならない。現在の医療では治療法がまだない不治の病だと言う…。
不治の病とたたかいながら、一生懸命に生きた、木藤亜也さんを描いた作品。

出演：大西 麻恵　島居 かほり　かとう かずこ　他　
原作：木藤亜也「１リットルの涙」
上映時間：95分

明治・大正・昭和にかけ、女性の社会的地位と障害者福祉の向上に生涯をささげた石井筆子。
この映画は、社会的弱者とされてきた弱い立場の人々への教育と人権確保に信念を貫きとおした石井筆子の足跡をたどりつつ、歴史の表舞台では語られることのなかった我が国の女性史、女子教育史、福祉史の断面に迫るドキュメンタリー。

朗読：吉永 小百合
ナレーター：神山 繁　
監督：宮崎信恵
上映時間：87分